『遙かなる時空の中で３with十六夜記』運命を上書きする

この作品は、源平合戦の時代に白龍の神子として召喚された主人公が、護衛役の八葉達と一緒に怨霊をバッタバッタと薙ぎ倒していくストーリーです。
『遙かなる時空の中で３』と『十六夜記』はPS2で別々に出されていたのですが、のちに２作品同時収録という形でPSPへ移植されています。

 PS2で出ていた頃、『遙かなる時空の中で３』は大人気だったため、制作会社は張り切ってファンディスクを２枚も出してくれました。（遙か３→十六夜記→運命の迷宮）
『十六夜記』は１作目のストーリーをベースに、攻略キャラ、ED、イベントを大量に追加した内容となっているため、続編というよりはリメイク作品。
しかも前作のキャラ別クリアデータがないとキャラ攻略に制限がかかってしまうため、世の神子様方は「出すなら初めから『十六夜記』の内容も含めて発売してほしかった……」と
血の涙を流したとかなんとか。これからプレイしてみようかなと思う方は迷わずPSP版の『遙かなる時空の中で３with十六夜記』を購入したほうがいいです。
※『運命の迷宮』は現代を舞台にした正真正銘のファンディスクなので割愛します。

運命上書きシステム

遙か３シリーズで重要な要素となっているのが時空越えです。
１週目では強制的に悲しい結末を迎え、キャラも攻略できない泣きゲーです。
白龍の逆鱗というアイテムを手に入れた主人公は、時空を超えながらキャラ攻略を目指します。
周回プレイが必須となるため、それが苦痛にならないよう配慮されています。

スキップ機能が充実しているため、サクサク読み進めることも可能です。
攻略ヒントもゲーム内で確認できるため、難易度はさほど高くありません。

稀にわかりにくいものもありますが、なんとかなります。
各ルートにバッドEDが用意されています。バッドルートを回避するために行動パターンを変えて進めていくことが大前提です。

戦闘システム

今作の主人公はバッタバッタと怨霊を薙ぎ倒さなくてはいけません。

戦闘で獲得した経験値を分配し、能力値を上げていきます。
最終的に神子様が最強になってしまいます。
戦闘はターン制を採用。コマンドを選んで戦うシンプルなものです。

一緒に戦っているキャラが守ってくれたり、甘い台詞を囁いてくれたりします。
キャラ同士の掛け合いや協力技もあります。好感度の高さによって声かけの内容が変わってくるため、一見の価値ありです。

EDについて

ノーマル、バッド、恋愛などED数は多いほうです。
キャラにもそれぞれバッドルートがあるので、すべて回収しようと思ったら結構大変です。
一定の条件を満たすことで、大団円EDが解放されます。

主人公の性格について

選択肢によって主人公の性格が変わってきます。
基本的には明るく前向きな性格ですが、ルートによって戦闘狂やネガティブになります。
ころころ性格の変わる主人公が苦手な場合、注意が必要です。

一言攻略キャラ紹介

 
・有川将臣
譲の兄で主人公の幼馴染その１。皆の頼れる兄貴分。ポジティブなのにルートは切ない

・源九郎義経
兄上のために頑張っていた驚異のブラコン。堅物で不器用。ヒーロー気質で王道ルートなのにヒロイン

・ヒノエ
甘い言葉で女を惑わす伊達男。女の子大好きなナンパ師が恋の炎で焼かれるルート

・武蔵坊弁慶
笑顔の裏で腹黒いことを考える策士。自己犠牲を美徳とするダメ男に喝を入れるルート

・有川譲
将臣の弟で主人公の幼馴染その２。兄に劣等感を感じるメガネ男子。春夏秋冬ひたすら主人公だけを追うルート

・梶原景時
平和を愛する戦奉行で重度のシスコン。嘘つきな臆病者が男を見せるルート

・平敦盛
控えめなお色気担当。他人を拒絶する美男子の心をこじ開けるルート

・リズヴァーン
寡黙だけどみんなの先生的ポジション。長年の孤独を取り除くルート

・白龍
皆のアイドル……だったのに。愛くるしい大江さんボイスが低音で色っぽい置鮎さんボイスになって衝撃を受けるルート

・梶原朔
景時の妹で主人公の対。女の子で親友ってイイネのルート

・平知盛
歩く18禁と噂されるケモノ男。主人公がケモノに喰われてしまうルート
（十六夜記で攻略対象に格上げされています）

・銀
源平時代なのに騎士道精神の人。騎士にひざまずかれてポカーンとするルート
（十六夜記から登場しています）

・藤原泰衡
皮肉屋なのに癖になる冷酷男子。主人公が勇ましくなるルート
（十六夜記から登場。正規攻略キャラではありませんが、泰衡っぽい結末EDはあります）

ノベル形式では満足できないプレイヤーにオススメの作品です。

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