『遙かなる時空の中で2』敵対勢力との恋も選べる

遙かなる時空の中で２（win→PS2→PSP版）は、遙か１のシステムをあまり変更せずに起用していますが、操作性は多少向上しています。
読み込むスピードについては遅め。PSP版では追加イベントがあります。

 今作では、八葉が2つの勢力に分裂しているため、どちらか一方の勢力を選ばなくてはなりません。
しかもすでに力を認められた龍神の神子がいるため、主人公は八葉を探して「自分が神子だ！」と力を示す必要があります。

ストーリー

主人公は龍神の神子として、院政時代に似た異世界へ召喚されます。
この時代では、「院」と「帝」が権力争いで2つに分裂しており、その争いに人々は絶望しています。
そこに「鬼」と「怨霊」が付け込んできます。
主人公は白龍の神子として、院側と帝側に分裂している八葉をなんとかまとめ上げ、現状を打開しようと頑張ります。

作品の特徴 

前作とは異なり、八葉は院側と帝側に分裂しています。
主人公は「院」か「帝」のどちらにつくか選ぶ必要があり、選択によって恋愛イベントが変化します。
敵対する勢力の八葉とは切ないイベントが増え、選んだ勢力の八葉とは甘いイベントが増えるので、
同じキャラと雰囲気の違う恋愛を楽しむことができます。
しかも始めはどのキャラからも手厳しい扱いを受けます。
恋愛が進むと少しずつ態度が変わり、優しくなっていくのは嬉しい要素です。

キャラクター

・主人公（名前変更可）
白龍の神子として異世界に呼ばれたが、実力を疑われている。八葉に認めてもらうことが重要な課題。

攻略キャラは前作と同じような顔をしていますが、髪型が違います。
基本的な性格設定はそれぞれ変わっていないため割愛しております。

院側
・源頼忠（みなもとの よりただ）
・イサト
・藤原幸鷹（ふじわらの ゆきたか）
・源泉水（みなもとの もとみ）

帝側
・平勝真（たいらの かつざね）
・彰紋（あきふみ）
・翡翠（ひすい）
・安部泰継（あべの　やすつぐ）

システム

 
システムは1作目のものをほぼそのまま踏襲しています。

・戦闘システム
簡単なコマンド選択と、主人公の声かけによって仲間の能力が上がったり下がったりします。

・マップ散策
いろいろな場所に移動して、イベントやストーリを進めていきます。選択式なので煩わしい操作はありません。

・物忌み
強制的に行動できない日取りがあります。

攻略方法

恋愛イベントは「大切な恋」と「障害のある恋」の2種類に分かれます。「障害のある恋」は敵対勢力にいる八葉が対象です。
「大切な恋」は四段階まであり、心のかけらを集めます。「障害のある恋」は三段階まであり、想う心と信じる心を上げます。
1周するのにかなり時間がかかってしまうため、同時攻略を推奨します。
ただし同時攻略するには綿密な計画が必要なので、攻略サイトに頼ったほうが楽です。

スチル 

たまに「あれ？」と違和感を感じるものもありますが、前作よりもきれいです。
ただ最近の乙女ゲームのスチルを見慣れている人にとっては、少し古臭い絵柄だと思います。
一昔前の少女漫画をイメージしてもらえれば良いかと。立ち絵や顔グラフィックは高水準です。

糖度  

糖度は前作から見ると上昇していますが、世間一般から見ると標準かなと。
甘いセリフに対して、クサいと思うか、ドキドキするかは好みの分かれるところです。
浮世離れした口説き文句が多いので、受け付けない人も必ずいると思いますが、ツボにはいると悶絶モノ。
スタート時は辛辣な扱いが多い分、親しくなった後に優しくされると格別に甘い感じがします。

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